失点の少ないチーム同士の試合ですので、戦前の予想では大きく動くことは無いのかなあと思った試合でしたが、前半開始早々から仕掛けて行った山形の術中にハマり早い時間帯から試合が動いたのが、その始まりとなったようです。１点目は右からのFKにゾーンで守る柏の外で待っていた、この試合初先発の山岸が、見えにくいコースながらもしっかり叩きつけてゴールネットを揺らすことが出来ました。２点目もほぼ同じ位置からのＦＫに中央で待っていた、熊本のヘディングシュートを、必死にセーブしたＦＫ中村でしたが、どフリーでいた大槻の前に毀れ、豪快に蹴り込み２点目を奪う事に成功。本来なら熊本のヘディングで決まって欲しい所で張りますが、コースが少し甘かったですからね。そのまま後半に折り返すと、クリスチアーノを前線に上げて攻撃に出てくる柏。そのクリスチアーノの足裏シュートなのかアウトサイドなのかわかりませんが、素早い判断でゴールを決められてしまいました。２－０から１点奪われると、そのままガタガタとやられることが多いのがサッカーで、意外に怖いスコアーなのが２－０なんですよね。これでこの試合どうなるかわからないと思った矢先に、右サイドから中央を経由し、左サイドで山田が大事にヘディングでマイナス目に落とすと、中村がワンタッチで山岸自預け、山岸がまたワンタッチで、走り込んできた中村の前に落とすと、迷わず左隅にねじ込む中村。そして右サイド深いところで貰ったＦＫを、相手ＧＫ中村も、山形の中村が蹴ると思って少しだけ中に入ったところで、坂元が豪快にニアサイドを突き、ＧＫ中村がキャッチするのが精一杯で、そのままゴールマウスの中に倒れ込み４点目。４－１ですから、勝負あったかに思われたのですが、前線に上がったクリスチーノのアシストや豪快なミドルなどで１点差まで追いつめられるものの、櫛引のセーブもあって何とか逃げ切りに成功し、勝利を掴むことが出来ました。得失点差を考えれば４－１で相手が諦めてくれてほしかったのですが、個の力を上手く使ってあきらめずに戦う姿は、見習うべきものがあるなあと感じた試合でもありました。それにしても強い柏に勝利するのですから、まだまだあきらめずに上を向いていきたいですねえ。
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