ドアから出火?

トヨタの小型主力車種になったヴィッツの運転席側のドア(パワーウインドウボタン付近)から出火し全治3週間のやけどを負ったとのこと。車の出火と言えば通常エンジンと思われたが、今回はドア。ドアに出火する材料などある物か。と思ったらパワーウインドウの基板らしい。ところで基板は燃えるかと言うと燃えるんですね。基板にもいろいろな材料があり紙フェノールやガラスエポキシなど、プラスチックや紙などを使っているので燃えないわけは無いが、基板にもUL規格などが存在し難燃性に優れており、実際にはそう簡単に燃える物ではない。たいがいは熱によって黒くなるのが通常。但し長い年月を掛けて炭化してしまうともちろん燃えることもある。今回の場合原因を調査中との事でまだわからないが、基板が燃えたと言うよりは基板が熱を発生し、その周りに存在するプラスチックが燃えたと推測したほうがわかりやすいかもしれない。当然ながら基板は水分を吸収する物もあるので、漏れ電流が流れれば当然発熱する場合もある。通常の基板は絶縁体のため電流が流れる事は無いので発熱もしませんが、ある一定の抵抗値まで下がれば電流が流れてしまう。電流が流れ尚かつ抵抗成分があれば発熱するのは当たりまえ。また車は屋外で使うのが普通で、何らかの影響で水分がその基板にしみこむことはあり得ない話ではない。ちなみにICなどもかなり発熱する。特にパワーウインドウのようなモーター等を駆動するドライバーICは特にそうですね。但しパワーウインドウのドライバICがスイッチ部分についているとは思えないのだが。まあトヨタが一生懸命原因の究明をしてくれることを願いたい物だ。まさか三菱のように隠してしまうなって事があったら、トヨタのブランドも地に落ちてしまう。ところでこの事故は10月17日に起きたとのこと。やけどを負ったご婦人の右腕もかなり良くなっていることでしょう。但しこの事故は結構精神的には応えたでしょうね。まさかドアからなんて。

毎日新聞 <車ドア出火>運転中の女性やけど 堺市の路上で