なんだか凄かったなあ、今日の試合は。解説山形べた褒め。あれったけ誉めたら湘南サポに悪いような気がしてしまった。まあ、それだけ良かったと言うことでしょうけれども。
前半の入りはあまり良い方では無かったが、５分に臼井が倒されてＦＫを貰ってからは、もう山形のペースにハマった様である。今日の山形はＤＦラインに２名も新しい選手が入ったので、中盤やＦＷからの守備で、ＤＦラインに楽をさせるような試合運びであった。
そんな中、先制点が生まれたのは中盤からのポゼッションではなくＤＦラインからの小原の一本が、相手ＤＦより若干早く走り始めた北村がボールと共に相手ＤＦを抜き去りＧＫと１対１になり、そのスピードのまま右足を振り抜くと、ボールはＧＫ左を抜いて左サイドネットに吸い込まれた。
前半３５分過ぎからアジエルを中心に山形ＰＡ付近でボールを回され外池のシュートを撃たれるが、このときはしっかり鷲田がシュートコースを切りに入っていた。そしてこのまま１−０で前半を終わる。
後半立ち上がりも若干湘南に攻め込まれるも、余裕を持って奪い前線に展開するシーンが多く、湘南には殆ど仕事らしい、仕事をさせない。そして後半の追加点はやはりＤＦの石川のロングスルーパスが起点となり、スピードを生かした豊田がエンドライ近くて折り返した所に、さらなるスピードで駆け込んできた北村が、ちょこんとあわせて２−０。う〜ん、かなり良い展開であり、ここまでなかなかこのような流れでのゴールが無かったが、これで勢いが更についてくる。
今日の山形は貪欲であった。いつもの山形なら、このあたりから守りに入るのだが、そうはならなかった。果敢に攻め込む山形に対して湘南はたまらずファールで難を逃れようとするが、この不用意なファールが決定的な３点目に繋がってしまう。石川が蹴ったボールは園田に当たった。Ｊリーグ初ゴールか？と思われたが、どうも公式記録では石川のゴールとなったようである。石川らしい、触っても触らなくても入るような素晴らしい左足のＦＫであったことは確かである。
そして、疲れが見え始めた宮沢、臼井に変わって出場した佐々木と木藤が仕事を最後にする事になる。木藤は最後のゴールの前にもフリーでのシュートがあり、ふかしてしまったが、最後の最後に、相手ＤＦの裏を取った佐々木がシュートかサイドに出すような感じでマイナスの優しいボールを、駆け上がって来た、木藤に出すと、木藤は完璧に捉え、ゴールネットに突き刺した。これほど綺麗なゴールは本当に久しぶりである。バスツアーや関東近県の山形サポータに取っては本当に最高のＧＷの始まりになったのではないだろうか？
鷲田はかなり安心して見ることが出来た。但しあのフリーでのヘディングは最低でも枠にはいって欲しかったが、まあ完封ですからＤＦとしての仕事は完遂したので合格でしょう。園田は危ない場面もあったが３点目に園田に絡む動きもあったし、完封ですからこちらも合格でしょう。意外や意外、控えに甘んじていた選手達も結構底上げが出来ていることを証明したような試合だった。やはり臼井はＤＦではなくＭＦでこそ生きると監督も思ったことでしょう。
最後に心配なのが北村である。豊田、北村のこのコンビはかなり精度も高くなってきたところでの怪我らしいが、北村がヒーローインタビューを受けていたので、それほど深刻でも無いのかもしれないが、やはり心配である。連戦が続くので次節の鳥栖戦は厳しいかもしれ無い。もちろん万を辞して待っている者もいるだろうがＤＦ陣も急造でＦＷ陣も急造だと東京Ｖに勝ちきった鳥栖相手だけに、不安は拭えないが、先ずはゆっくり休んで体調を整えて下され。私もバスツアーで行けば良かったなあと、つくづく思いますよ。
