オマーン戦・完封勝利

完封勝利で勝ちを収めた日本だったが、後半立ち上がり3分に3点目を取ったので、欲を言えばもう1点欲しいところかな。守備面では殆ど危ないシーンと言うのがなかったというよりはオマーンが得意とするカウンターも日本の攻撃にさらされる時間が多く、日本が得点を取ってからでも守備を重視した陣形を崩さなかったことや、前半から相手FWの足を使わせるようなボール回しで、後半はボールが前に出ても上がれる選手がいないためどうしても一旦後ろに戻すようなシーンが多かったこともカウンターを受けない状況になったようです。但し日本も後半は足が止まり始めてしまったがために、ある程度押し上げることが出来るもののゴール前まで運べないような展開が3点目を取ってから続く形となったようです。
 
さてそれでは得点シーンですが、最初の1点は前半立ち上がり10分に訪れます。遠藤もCKに対してトゥーリオがニアに入ってDFを引き付け、中央に相手DFを引きずりながらどんぴちゃのゴールを上げたのが中澤。スローで見るとわかりやすかったですが、かなり引っ張られておりましたが、体勢が崩れる事無くあわせられるのが中澤のよさなんでしょうね。
 
2点目は前半21分に前線に飛び出したトゥーリオにGKとDFの間に中村が蹴りこみ、余裕を持って落としたボールに大久保が落ち着いてGKとDFの間を抜くようにして決めた。もう少し時間があれば相手DFがシュートコースを切ることが出来たと思うのだが、と言うよりは何故あの相手DFは棒立ちだったんでしょうかねえ。この後も何度か攻め込むのですが、得点を奪うまでは行けず前半終了。しかし何であそこにトゥーリオがいたんでしょうかねえ。トゥーリオが上がるシーンすっかり見落としてました。
 
後半、松井の上手いというか粘り強いというか、相手ボールを掻っさらい、その後押されても倒れずに遠藤に回し、遠藤がDFを引き付けた瞬間に中村に回す。出れもが左足と思われたが、中村は左足で切り返すと、相手DF陣5枚をあざ笑うかのように右足で左サイドネットに叩き込んでしまう。決定的な3点目を決めた。上手いといえばそれまでだが、スコットランドに行って右足の使い方が上手くなったようです。但しこの日の左足は2点目を取ったときのロングフィードだけでした。局面局面ではその左足を存分に見せ付けてくれましたが、決定的なシーンではもう少しでした。
 
3点目を取ってからリスクを抑えた試合運びになってしまったので、得点を奪うことが出来なかったようです。まずは完封で勝つことが大事ですから、その面から言えば十分な試合だったように思います。
 
少し気になるのがW杯予選では初出場になるのでしょうか?長谷部がちょっとラフなプレーが多かったかなあと思う。大事な予選を3試合残しているので無駄なイエローは入りませんからね。また松井も初出場だったようで、彼の運動量にも結構驚かされました。長友の運動量は折り紙つきでしたから、左程驚きはしませんが、松井はあまり見たことがないので驚きました。
 
全体的な感想としては、後半かなり足が止まりかけてしまうことが心配ですね。もちろんオマーンも完全に足が止まってしまったので、助かりましたが、今度はアウエーですし、相手サポータの後押しもあるので今日ほど足が止まることはないでしょうから、後半残り15分で得点が奪えていない時にバーレーン戦のようなことが起きないと良いんだがなあと思われた。また海外組みである中村、長谷部、松井はやはり上手いですね。遠藤も試合巧者振りを発揮してくれましたし、ここぞと言うときの中澤のヘディングもきまり評価としてはかなり良かったように感じます。出来れば途中交代で入った、香川、巻あたりがもうちょっと思い切ったプレーをして欲しかったかなあと思います。