ホーム5連勝、リーグ4連勝で鳥栖に借りを返す

今日の立ち上がりは悪かった。特に右サイド宮本の上がった裏を使われる展開が多く、なかなか前線まで運べない。逆に鳥栖は左右を大きく開いて展開され後手後手に回るもゴール前での仕事をさせなかったことが良かった。得点が動いたのは15分。ここまで完全に押される展開で得た距離のあるFKを宮沢が蹴るとフォアサイドで流れ込むとそこにいた秋葉がゴールに流し込む。はっきり言って生では誰がどうやって流し込んだかわからなかった。わかったのは山形の選手に当たってゴールネットが揺れるのを確認出来たことだけでした。
 
ここで嵩にかかって攻撃に出る山形。佐藤が右サイド深くから入れたクロスをちょっとだけ遅れた長谷川が枠の上に外してしまう。チャンスのあとのピンチはすぐにやってくる、ごたごたとしたPA内でフリーになった鳥栖レオナルドが放ったシュートはクロスバーに助けられる。この後何度かやってくるピンチの最後の最後で掻き出すようなプレーで凌ぐも攻撃まで持っていけない。前半終了間際で与えたCKをクリアーしたところで前半終了。
 
いつ決められてもおかしくは無かったが、ゴール前であわてる鳥栖に対して落ち着いて対応した山形。この差が出たような前半となった。特に鳥栖のポイントゲッターである藤田に何度も裏を取ろうとするもそこになかなか出させなかったことも効いたように感じた。
 
後半もメンバー交代なしで試合が始まる。後半開始直後に得たCKを石川が蹴るとフォアサイドで競り勝った秋葉のヘディングシュートは惜しくも右枠の外。一瞬決まったかと言うほどのシュートでした。前半から財前がダイアゴナルに走ってボールを受けるシーンがあったが、後半に入ってもその攻撃が相手DFを下げさせる効果が出始めるも前を向くまでにいけなかったことが残念だったが、やはり財膳は流石だと思わせるシーンであったことは確か。但し前半から守備に攻撃にと動き回った事で疲れも出たようだしタイトなゲームスケジュールを考えても妥当な交代だろう。財前に変わって出たのが前節でも途中出場でゴールを上げた宮崎を投入。
 
この効果がすぐに発揮される。宮崎が出したボールを北村がポストで落とすと、秋葉が足の裏を使うような形で相手DFの間をするすると抜け出すと、GKとの1対1となり、冷静にGKの頭の上を越したループ気味のシュートがゴールネットを揺らして2点目。
 
3点目は左サイドのスローインを石川がゴール前にあげると何故か相手DFが一人しかいない、その相手DFを上手く交わしてダイレクトであわせたシュートが右隅に決まった。このあと太田が投入され、上手いパス回しと太田の走り込みで相手DFを置き去りにして打ったシュートは相手GKのファインセーブ。終了間際にも太田の飛び出しにあわせるようなクロスにヘディングであわせた太田であったが、残念ながら枠の外。今節もJ初ゴールが生まれるかもと思わせる展開があった。
 
さて、至極残念なのが最後の最後。右SBに途中交代で入った木村が簡単にかわされフリーで上げられると、これまたフリーで金がヘディングであわせてしまう。誰もが失点を覚悟したシーンではないだろうか?まあ運も味方したようで、このシュートは枠の外に行ったのだが、更に上位のチームでは絶対にはずしてこないはずである。もし0−0でのラストプレーだったら、負けを覚悟しなければならないシーンに変わってしまう。クロスを上げさせないのも大事だが、マークをはずさないようにしなければならないだろう。この部分は修正して欲しい。反省すべき点は反省し修正して次の戦いに望んでもらいたい。