G大阪ホームの試合は快勝

G大阪の攻撃をアデレードが守るという構図は試合開始から続いた。もちろんアデレードにとってはアウエーであり無失点で勝ち点1を持ち帰る。運がよければカウンターで1点を取れれば良しとした形であったので致し方なし。それに引き換えG大阪西野監督は前半から勝負に出た。その典型的な形として現れたのが、佐々木の先発だろう。切り札といわれた選手を投入したのですからなんとしても先取点を取ろうとしたと思われる。相手が守備から入ってくれたことで逆にこのこの采配が正解だったのかもしれない。但し運動量豊富な前半だっただけになかなか得点には至らない時間が続くことになるのだが。佐々木も独特なドリブルで相手DFの足をもつれさせるような形でクロスを上げるもののGKの守備範囲のところに放り込んでしまう。相手DFも上背があるのでDFとGKの間を狙ってのことだろうが。
しかし先制点は前半37分、意外な形で訪れる。前半30分を過ぎてからようやく攻撃の形が出来まじめたアデレードだっただけにDFの後ろに広大なスペースが作ってしまう。そんな時間帯にG大阪が高い位置でボールをカットし直ぐに供給するとオフサイドぎりぎりで抜け出したルーカスが、トラップせずにボールと一緒にDFの逆に流れてDFとの距離をとってからシュートに行くとそのボールが相手選手にあたりゴールマウスに吸い込まれて先制点を取ってしまう。
2点目は佐々木の本領発揮でした。相手の横パスに反応良くカットし相手DFの寄せをかわしてルーカスに渡す、そのルーカスが完全にフリーになっていた遠藤に繋ぐと遠藤の左足が放ったシュートは相手GKもDFも全く対応できない反対サイドのポストをかすめてゴールマウスに入ってしまう。前半で2−0と優位に立ったG大阪であり、西野の采配が見事に当ったともいえるだろう形となって現れた。
山形にいた時の佐々木でも横パスをカットするまではいけるだろうが、その後にDF陣に囲まれながらも落ち着いてパスを出せるまで成長していたようである。また山形にいたときの2年目と3年目に散々練習していた右アウトサイドにかけたシュートを打って会場を沸かす場面や、右サイドからDFの間に入った味方にコントロール良く、早いクロスでヘディングシュートまで行ったシーンなど、佐々木中心に見ていても面白い場面が多かったように思う。また大きなミスも無く無難に守備もしていたように見えた。
後半に入ると何とかアウエーゴールを奪おうと攻撃に出てきたアデレードではあったが最後の精度が無く、また体を張ったデフェンスを上手く破れずに苦しんでいたところ、G大阪のCKで、遠藤が不意を付くようなクロスをPAぎりぎりに供給すると、安田も一瞬こっち?と言うような動きから、体を投げ出してシュートに行くと左隅に上手く入ってしまい、決定的な3点目を奪ってしまう。DFも足を出してしまうとオウンゴールの可能性もあり、体が動かなかったようで、GKも選手の影に隠れて見えなかったことも功を奏した形となった。佐々木は後半動きも落ちたが、それよりもセンターサークルで踏まれたのか足を炒めたようで交代したが、自分の仕事をしたようであり、ピッチから出ても満足した顔をしていた。
最後に微妙な判定が2つ重なり4点目にはならなかったが、先制、追加、ダメ押しと最高の形でホーム戦勝利することが出来た。この3点で優勝の可能性が非常に高くなった。慢心する事無くアウエーゲームをしっかりコントロールさえ出来れば優勝できるだろう。多少痛んだ選手も出ましたがしっかりケアして次に望めば大丈夫であろう。
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