松葉杖

普段の生活では義足を装着し杖がなくても生活できるのだが、家に帰るとやはりこの義足が結構負担なのよね。そこでまっすぐに義足装着場所にいって外す。この外したときの爽快感たるや凄いものですよ。特にバスツアーで応援を行ったときなどは朝早くから夜遅くまで装着しっぱなしですので、「ぐわー」といった感じ。そして外したシリコンラバーを洗ってからは、松葉杖のご厄介になるのだが、もちろん家の中だけのこと。昨日その松葉杖を使って歩くたび床に「どん」と響く、何かなあと思って杖の先を見たら、滑り止めのゴムが磨耗して杖の木がじかに出てきてしまっていた。これってかなり危険なんですよね。このままだと何時の日にか滑って大変なことになる。
実は濡れた床や、お菓子の袋、ハンガーなどを踏むとこれまた結構滑る。早速今日技師装具屋さんに行って購入してきました。怪我をしたのが平成3年の秋ですから片足になってから、おおよそ15.5年になるのだが、その間に2回目の交換、1回で8年の寿命なのだが、しかしこの磨り減ったゴムは一体どこに行ったのでしょうね。ゴムのかけらを見た記憶はないし、それに殆ど家の中でしか使用していないので延べにしてもたいした距離を歩いているわけでもないような気がするのだが。どこに行ってしまったのかなあ、本当に。
義足って意外と高級なんですよ。それに比べて松葉杖は安いのにまだまだ使えてしまう。余程のことがない限り、買い換えるなんて事はしないようだ。これからどれだけの期間、杖をついて生活できるかは分からないが、まだまだ使えそうだ。ちなみにベトナム出張時に使う松葉杖は保管が簡単なアルミ製のものをベトナムのアパートに保管してもらっているので、出張時には松葉杖を持っていかなくても済むようにしている。但し国内での家族旅行時には車に積んで何処へでも連れて行っている。まあ相棒ですかね。