サテ・みちのくダービー

観客数はきっと数えたんでしょうねえ1,923名。思った以上に入ったようです。仙台のゴール裏は少なかったがメイン側にも結構来た様で、300名程かな。メインの正面、所謂SSS(トリプルS)席は公式戦より沢山の方が来て雰囲気も良かったですねえ。
もちろんサテライトも公式戦でしょうが、トップでは無いので何となくほのぼのとしたものでした。
ゲーム終了後仙台とコール合戦があるなんて思っても見ませんでしたが、それはそれでありかなと、感じたしだい。コール合戦は突然仙台側から投げかけられ、途中山形側から「調子はどうだい」との掛け声に「言いたくない」と返しておりました。まあ妥当なところでしょうか?最後は「今年も宜しく」に対して「こちらこそ」で終了でした。サテ戦でしか出来ないし、仙台とのサテも今日で終了ですからね。サテ戦勝ち越しですな、ははは。トップもこの調子で宜しくですね。
 
試合のほうですが、いつものサテのFWが昨日の試合で出てしまったために、FWには廣瀬と高橋君が入ったのですが、なかなか収まらずに押される展開。それでも山田の上がりなどで惜しいシーンもあり、また右サイドからも精度の良いクロスに秋葉のどんぴしゃのヘディングシュートもGK正面を突いてしまうシーン等それなりに楽しめました。
前回の試合で負けているだけに仙台も本気なようで、平瀬や佐藤由紀彦、宮沢も入れてきましたが、旨いことは旨いが怖さはありませんでしたね。平瀬ってあんなもんだったかなあと思ったほど。流石に宮沢のFKは怖かったですが、外れてくれました。
秋葉や本橋が何故トップチームで使われていないか何となく分かるようなシーンが多くなりました。もちろん彼らだけの責任ではなく前を向いても出せるポジションを取れていないために下げるしかないのも分からないわけではないが、サテであり練習も兼ねていると考えれば、もう少しトライする勇気が欲しかった。その面で言えば廣瀬はかなり面白かった。高い位置でボールを貰うと必ずトライしていた。もちろんうまくいかない場合もあるが、面白いプレーをすることだけは分かったような気がする。但しトップで通用するプレーかどうかは今日のプレーだけではまだ分からないが、彼がボールを持つとわくわくすることだけは確かであった。
健太郎は今日CBに入ったのだが、もったいないですねえ。トップではボランチに入るのですから、まあ守備の練習も兼ねたのでしょうが、彼が今日ボランチに入ったら失点していたかもしれないが得点も上げていたのではないでしょうか?体の使い方やボールを奪うシーンは見事でした。
今日の試合で一番盛り上がったのはなんと言っても仙台のPKであろう。GKは遠藤から内藤に代わっており、内藤見せ所だぞとの声に答えてくれましたよ。完全に相手のシュートを読んでのダイビンセーブ。完璧でした。まるでゴールを奪ったような歓声が上がったのは確か。相手に対して山形側観客から仙台に対して「へたくそ」と飛んでおりましたが、それは間違いです。内藤が旨かったのですから。
試合全体からの感想はトップとサテではまるで違う感じがした。かなり後ろでまわしてサイドから中央を経由しの展開が多かったですね。もちろん放り込んでもうまくいかない可能性が高いからでしょうが、それでもボールを奪って速い展開ってのは影を潜め、ボールを奪ったらとりあえず下げて形を作ろうとするシーンが多すぎました。前にいけそうなときも本橋、秋葉が一旦下げてしまうからなんでしょうねえ。この辺はもう一度考えてもらわないと、なかなかトップに入る事は難しいかもしれません。
木村は初めてでは無いでしょうか90分試合をしてくれました。まだもうちょっとかなあと思うシーンもありますが、それでもやはり対人に関しては強いところも見せてくれましたが、前までは何処までもついていけるのに今回はこけてしまうようなシーンもありましたからね。
太田は噂どおり強かったですね。相手が吹っ飛んでしまうシーンを見ることが出来ましたからね。ユースで先発出場した高橋君も面白かったなあ。上手い下手は別にして一生懸命さは見て取ることが出来たし、ボールに喰らい付いて行く姿勢は良かったですよ。
個人的にはもっともっと仕掛けて欲しいシーンが何度かありましたし、ここでしくじったらと言ったと考えるのか、消極的になってしまっているように感じてならないなあ。その面からすればトップのほうがプレッシャーがきつい割には結構仕掛けや攻撃や判断が早いように感じたサテ戦でした。