休んだだけありました

前半15分までの、怒涛の攻撃、間違いなくこの15分間は財前の動きに相手DFが翻弄された結果であろう。得点には絡まなかったが、財前のダイアゴナルな走りと北村、財前間のデフェンスで相手がばたばたしていた。先制したのは前半11分、長谷川がポストで落とすと北村が駆け上がり、左サイドから中央に走りこんできた宮沢のパス。これを宮沢がぼてぼてとした形で相手GKをあざ笑うかのようにゴールに吸い込まれる。相手に当たったのかどうかは分からなかったが、ツキもあったのかもしれない。
圧巻だったのが長谷川の豪快なシュートでしょう。左側からボールをドリブルで持ち上がると相手DFが空けたスペースに豪快に蹴りこむと右サイドネットに突き刺さってしまう。本人曰く「練習でも決めたことが無いシュート」、遠く山梨から駆けつけた家族の皆さんに捧げるには持って来いのすばらしいシュートでした。そして「生んでくれてありがとう」良い言葉ですねえ。もちろんちょっとだけテレとちょっとだけ笑いと、本当の気持ちを織り交ぜた言葉だったのだろう。
前半15分までで2点を取ったことで、更に前が掛かるかと思われたが、相手がボールを持ったときには3本のラインを綺麗に引いて、縦パスが入るとそこを潰しに掛かる。殆ど仕事らしい仕事をさせていなかったのだが前半30分を過ぎると、厳しくプレスに行っていた山形のプレーが雑になり始める。こうなると相手左サイドや中央を織り交ぜながらどんどん放り込まれ始める。意外に石川のボールの質が普段に比べると悪かったようで、もうひと山越えるとチャンスだったり、ちょっと長すぎたりというプレーが多くなってしまったのが残念でした。押し込まれてはいるものの何とか凌ぐと大きなチャンスはめぐってくるもので、前半39、宮本が入れたクロスに本の僅かに合わずに抜けていってしまう。この部分があって来たら本当に強い山形が出来てくるのかもしれない。それでも前半は2−0で折り返す。
後半立ち上がりも山形ペース。後半立ち上がり5分、宮本のクロスに長谷川があわせるも枠の上に行ってしまう。そして選手交代、宮沢に代わって宮崎を投入。前半から財前が飛ばしていたので財前のポジションに宮崎を入れるものと思っていたので、宮沢に何かあったのかと心配したが、単に選手交代だったようで、一安心。そして変わったばかりの宮崎から低くて早いクロスを入れると長谷川、北村と飛び込むも僅かに合わず。60分を過ぎると山形が引いたことも合って愛媛がセカンドボールを拾い始め、攻撃的になる。そして非常に危ない田中のシュートをGK清水が見事な反応で防ぐ。CKやスローインを与え始めなかなか上がれない山形に対して、バイタルをフリーにしてしまったために思いっきりミドルを撃たれると清水がかろうじて擦り、バーを直撃するなど、危ないシーンが続いてしまう。
私も周りからも「低すぎるよ」「上げろ」の声も上がるが、なかなか上手くいかない。
そしてようやく攻撃に転じたのは相手のファールで一旦、ラインを上げると、秋葉が右サイド深く抉って、折り返したボールに長谷川があわせると相手GKに当たるものの、またまたころころと何故かゴール内に変化して入ってしまい、決定的な3点目を後半33分に奪う。こうなると愛媛も攻撃に出るもののしっかりと守備体系を整えてしまった山形を崩すことが出来なくなってしまった愛媛。このまま試合終了のフォイッスルが響き渡り第2クール3連勝で締めくくった。