オウム・松本被告、死刑が確定

1994年の初公判から10.5年の歳月を費やして漸く死刑が確定した。裁判とは斯くも時間がかかる物なのですね。松本死刑囚がもっと旨く立ち回ればまだまだ続くことになったのであろうが、墓穴を掘ることで漸く確定した。しかしここからが又時間がかかるのであろう。実際の死刑執行までにはどの程度かかる物なのかはわからないが、被害者の心情を考えると憂鬱になってしまう。実は私も交通事故による民事裁判を行った経験があるが、(このときの事故で片足を無くしてしまったが)裁判官、両者の弁護士や保険会社の弁護士及び当事者等様々な方々のスケジュールをあわせることが大変で半年に1回程度しか開催できない。1回の公判で話せる内容は僅かな物でなかなか進むことが無く、結果6年の歳月を費やして和解で終止符をうった。もっと速やかに進むのであれば結審まで進めたいと思っていたが、裁判とは本当に精神的な負担が大きく、不安定な時期を過ごしてしまう。そんなことから裁判官が出した和解にのることで裁判を速やかに進めるしかなかった。交通事故の裁判ですらこれほど長くかかり、また裁判官は3年から5年で転勤になるので私の裁判でも1度裁判官が変わった経験を持つ。日本の裁判制度は徐々にではあるが変わるようですが、なんにしろこの長期間かかる裁判を何とかして貰わないと、当事者にかかる精神的な負担は相当な物であることは間違いない。なんとかならんかなあ。