みちのくJチェック

日刊恒例のみちのくJチェックです。タイトル通りとは思えませんでしたが、まあ勝ったからね。石原のシュートはたまたま清水の正面、原のミドルも清水の正面、アジエルの左足とヘディングは完璧なミスヒット、どれもこれも得点に繋がりそうな物ばかり。確かに日刊が言うようにここ最近木藤がボランチに入ってから相手のボールをかっさらうシーンが見える物の、その後のパス回しが旨くいかない。もちろん守備重視のため、このような場面では攻撃の枚数が少ないために起こっている現象ではあるが、第1クールでは旨く機能し攻撃に厚みがあったことは確か。但し9試合勝ち無しで尚かつ5連敗中であるならばある程度致し方ない事なのだろう。
木藤は本来左サイドのプレーヤーであるためか、ボールを回すときにどうしても一旦右を向いてしまうきらいがあるように感じる。従って、左や中央に人がいてもなかなか気が付くのが遅れる場面もあったように感じる。但し決勝点を生んだプレーはその特長が実に旨く機能した。相手右サイド(モンテ左サイド)のスローインを上下で挟んで林が奪い、中にいた木藤が貰うと右サイド高い位置にいた佐々木に迷う事無く正確なボールを供給。そのボールを旨くとラップし、相手に寄せられる前に絶妙のクロス。佐々木を信じて飛び込んだ横山にドンピシャでヒットした、このとき左サイドボールを奪った林がゴール前左サイドフリーでいたのだから、林のスピードも対した物である。
もちろん途中出場した本橋もこぼれ玉を狙って横山の後に詰めていたのも見逃せない。尚須田も佐々木の前に入ってDFを引きつける動きをしている。やはり攻撃ではある程度の枚数が果敢にトライすることが大事なのだろう。

粘り強い守備勝因 (日刊スポーツ)