なかなか旨く行きませんなあ。

今の山形を飛躍的にどうにかすることは難しいでしょうが、それでも何かをしなければならない時期に来ている様に感じてなからない。そこでどの様にするかである。素人の私がどうのこうの言っても始まらないのだが、それでも感じたことを少しは書いてみようかと思う。
 
前半の入りだが、この立ち上がり15分がどうも鬼門である。旨くいく場合と旨くいかない場合とがあるが、第2クールに入ってからは、旨くいってもいかなくても失点してしまうシーンが多い。
旨くいっている場合は攻め込むが決定機に決められずに、1本のパスで裏を取られたり、最終ラインでミスをしてしまうパターン。今日の試合の様に相手に翻弄されて、失点してしまうパターンになってしまう。
 
そこで一つ。守備に入っているときにあまりにも繋ぐ意識が高すぎる様に思う。もっとセフティーな守備でも良い場面が多いように感じる。確かに次の攻撃を考えた場合、繋げられれば良いのだが、その意識が高すぎるとどうしても無理をしてしまう。もちろんそこにカバーリングに入れるだけの人数が戻れれば良いが、そうでない場合にはサイドに蹴ったり前に大きくけり出すことも一つの作戦のように思う。
 
プレスの位置について、この夏場になってくると高い位置から追い回すのはかなりリスクが大きいが、今日の後半や湘南戦を見ると高い位置から追い回していると面白いシーンが増えるように感じる。まあそれを90分続けられるかは解らないが。もちろん今日のようにパス回しが旨い相手にこれをやってしまうとかなり良いようにかわされる危険性はあるが、相手も嫌がって、放り込むかミスを重ねることも考えられる。但し後半はかなり足に来るだろうなあ。
 
全体的に言うと相手にあわせるのではなく、相手がしかたなく山形にあわせるしか無い状況を作り出すことが出来るようにするしかない。山形のサッカーを追い求めるしかないかなあと思う。なにしろ中途半端はいけません。
 
もちろん、山形らしさといえば、前線からある程度追い回し中盤が高い位置を保ちながらプレスを掛け奪ったらその勢いで攻撃に人数を掛ける。守備ではバイタルエリアを消すためにDFラインも高い位置をとりコンパクトに保つ。ボールが奪われたら、出して側を潰していく。受け手側は、ある程度自由にするしかないが、そこはオフサイドトラップやゾーンで占めていく。もちろん決定的な仕事をする選手の受け渡しは間違いを犯してはならない。特に守備の時にはコーチングが非常に重要である。その責務はもちろんGKが一番しなければならないが、CBからも、もっともっと声を出して言って欲しい。
 
もちろん守備も重要だが、守備を楽にするためには攻撃が大事であることは誰でも知っていること。どうもこの部分が非常に歯がゆい。良い攻めでも簡単にボールを奪われる。プレーが遅いと言うよりは判断が遅くなってきている。この原因は何だろうか?選択肢が少なすぎるのだ。出したいところに味方がいないためボールを持ってから考えてしまう。特に最近の右サイドに顕著に表れている。
 
右サイドを活性化するためには臼井を使えば良いが、怪我をした選手を使うことは出来ない訳なのだから、宮沢や財前がそのポジションに入ったときと佐々木を出したときではその出すボールも違ってくるように思う。佐々木が今いるポジションに出してもなかなか旨くいかないのは当たり前なような気がする。彼を使うためにはやはり彼の前に出して行くしかないだろう。つまり彼を走らせながらボールを出す。スペースを使うと言うことになる。臼井や財前を出したときには彼らがいるポジションに出してもフェイントや動きの巧みさで何とかゴール前まで運べるが、佐々木はスペースに出されたボールを相手と競いながら半歩早く入って精度の良いクロスを上げさせ、そこを信じてFWが相手を剥がして飛び込んでくる。
 
山形の肝はやはりボランチになる。ここの粘り強さや判断の速さ、サイドへのちらしや縦への仕掛け。ここを押さえ込まれてしまうと、どうにも山形の良さが出ない。木藤が怪我をする前は結構相手のボールを読んでパスカットに成功していた。もちろん、その後がまずくて旨くいかなかったが。それでも高い位置でボールを奪えると非常に面白いシーンが生まれることは確かである。秋葉の良いときには素晴らしい仕事をしてくれるが、調子が悪いとなんともかんともになってしまう。 
 
何のかんの言ってもやるのは選手達。観客が少なかろうが多かろうが、そんな物は関係がない。やるときにやるしかない。頑張って行きましょう。最後の最後まで。