絶対に勝って五分に持ち込みたい相手

注目は山形のFWに入るメンバー。長谷川は既に山形のエースと言っても過言では無い活躍を見せていることから、この試合でもFWの1枠を彼が仕留めるであろうことは、誰も疑う余地は無いだろう。愛媛戦、仙台戦にFWとして出場した財前は仙台戦の前半で怪我をしてしまったために残り1枠の争いが激しさを増している。本来今シーズンのエースとなるはずだった豊田。彼は熊本戦で怪我をして長期離脱。その後復帰するも、試合から遠ざかることから試合感覚が鈍ってしまい、なかなか先発に名を連ねることが無かったが、北京五輪で日本人唯一のゴールを奪うと、中二日でダービーに途中出場し決勝のゴールを奪い、山形に勝利をもたらした。試合感も五輪、ダービーと注目される試合4試合に出場し戻ってきている、練習のミニゲームでも貪欲にゴールを狙い奪っている。
リチェーリはJリーグでも特逸したスピードを武器に華々しくデビューをするものの、シュート精度に難があり、またボールを持っても雑なプレーが多くなかなか得点奪えていない。但し今の山形に取って彼が覚醒してくれることが昇格するためには絶対に必要であることは間違いないところ。甲府に新加入したブラジルコンビに刺激を受け、目覚めるときがくるのかもしれない。
坂井は先日行われた東北学院大学とのTGに後半から出場し、ボールを呼び込み、相手をかわし、フェイクを入れながら3ゴールを奪って見せた。シーズン前も長谷川と一番多く時間を共有し、沢山のゴールを奪って見せてきている。シーズン途中にJリーグ初ゴールを奪うものの、調子の良いときに怪我をしてしまい、先発から外される結果となってしまった。絶好調のときに戻りつつある坂井をメンバーに入れるのか、外すのか、小林監督も悩んでいることだろう。
さて、甲府戦では本当にFWに注目してよいのだろうか?もちろんそこの部分の活躍が無ければ勝つことも覚束無いが、問題は相手の狭いエリアでの卓越したパス回しから、ブラジルコンビに供給されるボールをいかにして切っていくか?山形のDF陣の前に供給されるボールやハイボールに対しては山形の壁は揺るぎ無いものがあるが、頭を越されて供給されるサイドからのクロスやふわりと上げてくる中央からのボールに対してGKも含めて弱い部分とされている。逆サイドのSBがいかに危険を予知し、そこを防ぐのか、また中央の場合はボランチに入る佐藤や秋葉が出し手をどのように防ぎ、奪ったところからスペースの開いた相手DFの裏に供給できるかが鍵である。もちろんそのスペースに果敢に飛び飛び込んでくるGK桜井を見逃す事無く、かわし無人のゴールに叩き込みたいところである。
今シーズンは0−0、0−1とロースコアーな試合になっているのは、山形が先制をしていないからこその結果だと思われる。山形が先制することが出来るのであれば、更に攻撃的にならざるを得ない甲府の裏を狙い続けることで大量得点の可能性も出てくる。いかにして先制するかが、最大のポイントになるだろう。
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