2008年・第1クール

とうとう今シーズンのJリーグも終わってしまった。結果は優勝とは行きませんでしたが自動昇格の2位を仕留め、J2 10年目の節目に初めてJ1昇格を果たすことが出来ました。そこでモンテディオ山形の第1クールを第1クールの順位と節別試合結果から、ちょっとだけ書いて見ました。尚あくまでも私個人が感じたことですので、専門化が感じ取ったものとはかなりの違いがあるかもしれませんのであしからず。
 
第1クールだけの順位表を見ると、とても昇格できる位置ではないが、ラッキーなことに広島はかなり勝ち点を積み上げてしまいましたが、その他のチームとの差は最大でも6だったのがせめてもの救いであった。但し上位3チームはリーグ戦が始まる前から、昇格争いをするであろうと目されていたチームであったので、これ以上の差をつけられては難しくなることは明らかなこと。

  • 第1クールの順位表

   順位 チーム 勝ち点 勝ち 分  負け  得点 失点 得失点差
   01  広島    32  10  02  02  27  09   +18
   02  大阪   28  09  01  04  23  16   +07
   03  仙台   26  07  05  02  21  13   +08
   04  湘南   25  08  01  05  23  16   +07
   05  鳥栖   24  07  03  04  15  13   +02
   06  横浜   23  06  05  03  21  13   +08
   07  山形   22  06  04  04  18  14   +04
   08  岐阜   17  05  02  07  23  22   +01
   09  甲府   17  04  05  05  13  15   −02
   10  草津   17  04  05  05  14  17   −03
   11  徳島   14  04  02  08  16  23   −07
   12  愛媛   12  03  03  08  13  19   −06
   13  熊本   12  03  03  08  16  27   −11
   14  福岡   12  03  03  08  15  28   −13
   15  水戸   10  02  04  08  15  28   −13
 
第1クールは負けた試合が山形の修正ポイントとなった。開幕戦過去勝ちが無い鳥栖に敗れたのは置いておくことにして第3節の岐阜戦でのホーム大敗がまず一つ目のポイント。前節に昇格争いの対抗馬と思われていたC大阪に快勝して受けたホーム開幕戦。それもJFLから上がってきたJ2初参入の岐阜にやられてしまったこと。守備が大事であることを選手達に思い知らされ、またクロスに対する守備の構築を行った。たまたま、第4節が休みであったことも山形にとってはラッキーだったかな。但しこの試合以降DFラインが多少下がりすぎる傾向が出てしまい、得点力不足が上げられた時期でもある。スコアーを見ても分かるように岐阜以降の7試合で失点が3点と抑えたが得点も5点しか奪えず1試合平均1点を取れない状況が続いた。
第11節の広島戦はまさしく守備一辺倒の試合をするものの試合終盤にこじ開けられ敗退してしまう。このことからDFラインを下げて守っても攻撃が出来ずにまた高い位置でボールが奪えずにスムーズに攻撃に移れないことを重い知らされてしまう。次の愛媛戦からこの教訓を生かし、守る時間と攻撃に移る時間とでDFラインを上手く上下させながら高い位置を出来るだけキープしコンパクトな形で攻撃にも移れるようにしたのが第12節の愛媛戦。このとき13本のシュートを打つことが出来た。広島戦ではたった2本のシュートしか打てなかったことを見ればその効果が大きいことを示した。また岐阜戦以降の守備の構築も出来、ラインを高くしてもある程度チャレンジとカバーと言った部分でもチームに力が付いたことを証明した試合。ここから得点の機会も増え、得点力もアップする。
但しそこにも落とし穴があった。その試合が第14節の仙台戦だろう。前半2点をリードしたにもかかわらず、仙台の関口に手を焼き宮本が退場したことによって数的不利になるものの、中途半端な形で攻撃を仕掛け、そのあとのカウンターをまともに受けてしまい、逆転を許してしまう。ダービーだったことも選手達に意識させてしまったようで、2−0から上手く試合を終わらせるための守備や攻撃をすべきであったが、攻撃陣と守備陣がどちらも中途半端に試合を進めてしまった結果であろう。この数的不利はこのあと何度か訪れるが、ここで得た教訓が生かされ、数的不利な状況でも負けない。もしくは勝ってしまうという場面が生まれることになる。確かに第1クールは負けすぎてしまいましたが、負けた試合を上手く修正することが出来たこと。またその修正を選手達が非常に素直に出来るだけの心と技術があったこと。また最終的には昇格まで結びつけるための第1クールと言う早い段階でポイントを見つけ出すことが出来た。
第1クールは監督と選手達の探りあいから信頼に繋がるための授業料を払った時期と言っても過言では無いだろう。

  • 山形の節別試合結果

   ・第01節 鳥栖 アウエー 0-1 ●
   ・第02節 大阪 アウエー 3-1 ○
   ・第03節 岐阜 ホーム  3-5 ●
   ・第04節 お休み
   ・第05節 甲府 ホーム  0-0 △
   ・第06節 熊本 アウエー 2-1 ○
   ・第07節 横浜 ホーム  1-0 ○
   ・第08節 草津 アウエー 1-1 △
   ・第09節 福岡 ホーム  0-0 △
   ・第10節 湘南 ホーム  1-0 ○
   ・第11節 広島 アウエー 0-1 ●
   ・第12節 愛媛 アウエー 0-0 △
   ・第13節 水戸 ホーム  3-1 ○
   ・第14節 仙台 アウエー 2-3 ●
   ・第15節 徳島 ホーム  2-0 ○
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