第45節 山形 vs 水戸レポート

冷たい雨が多少収まったなかで始まった試合は水戸の攻撃を受けて立ったような試合。但し最終的にはこの試合もゴールを与えることは無かった。勿論水戸も攻めては来るのだが、山形の守備に跳ね返されるシーンが多く、ゴールを奪い為にはシュートの意識が薄かったかもしれない。攻撃しているんだという気持ちだけで満足してしまったのかなあ。ラストパスやクロスの精度が悪すぎたのもある。それでも決定的なシーンを作ったのがやはり赤星と荒田のコンビ。前回の対戦ではレオと宮本の間に走りこんだ荒田に逆サイドから放り込まんでフリーとなり、見えていたはずの清水までキャッチに行かずにみすみす先制点を与えたのだが、今回も走りこんだ先は同じだが、出す位置が違っただけ。赤星が左サイド中央から送られたスルーパスに反応した荒田はまたもやフリーとなりシュートを放つものの清水がファインセーブ。本のちょっとだけボールに勢いが無かった。
立ち上がり2分に山形も決定的なシーンがあったのだが、この時は水戸のGK本間のファインセーブにあい、先制点を奪うことが出来なかった。前半15分の攻防の中で両チーム1回づつの決定的なシーンをつくり互角の勝負とも言える。そして得点が生まれたのが前半20分過ぎ、相手のボールを高い位置で奪うと左を駆け上がった宮沢がフリーで上げると中央に走りこんだ長谷川がヒットできなかったが、そのボールに寄せなかった水戸。右サイドを中央に走りこんできた北村にノープレッシャーで長谷川が出すと、落ち着いてGKの股間を狙ったシュートは相手の足をかすりはしたが勢いが削がれる事無く、相手ゴールネットを揺らしてしまう。
水戸のミスが2つ重なったことは確かだが、そこを確実に得点まで繋いでしまうあたりは今シーズンの強みなのかもしれない。このまま両チームともに攻めはすれどもシュート数が少ない前半が終了し1−0で折り返すことになった。
後半頭から宮沢に変えて本橋を投入する。愛媛戦にも連れて行ったのですからコンデション的には良かったのだろう。但し今シーズンというか、ここ1、2年はなかなか彼本来の力を出せなかったのは事実であり、戦力外も致し方ないのだろう。サテライトに参戦しあの試合で大きな怪我をしてしまったことが、彼にとっては非常に残念な形となってしまった。但しこの試合での本橋の動きは悪くは無かった。仲間も彼にボールを集めていたし、サポートを多かったように感じる。彼もコメントしていたが、得点をさせたいとの気持ちが仲間にも多少あったのかなあと、試合を見ていて感じた。また彼が入ったことで攻撃的な部分で活性化されたようで、高い位置をキープしながら攻撃に出るものの、途中豊田が、腰を痛めたのか、足が痺れたように見えた。豊田本来の動きからすると制裁を欠き、ボールをキープすることも走ることもままなら無い状況になり、なかなかゴールを奪うことが出きなかった。
最後は水戸もリスクをかけて攻撃を仕掛けてきたが、それでも山形の守備が破綻する事無くシュートすら打たせない。結果的には相手のシュートを前後半あわせて5本に押さえ込んでの完封勝利。先制して完封で抑える。あわよくばカウンターから追加点を奪って勝ってしまうという今年一番多いパターンで水戸の攻撃を封じて有終の美を飾ってリーグ戦を終了した。
個人的には2001年の昇格争いで得た勝ち点80を超えて昇格したかったのだが、あの時とでは試合方式や試合数が違っていたので、致し方ない部分もあるのだが。
確かに山形らしい、らしさがでた最終戦でしたが、1点で終わってしまったことが、なんとも残念で、個人的にはもっと沢山のゴールで力を見せ付けて勝って欲しいと試合前に思ってしまったというあたりは、贅沢になりすぎなのだろうか。

山形が10シーズンのJ2ラストゲームを1-0で飾る! ( J's GOAL )

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