第35節 山形 vs 広島レポート

本音を言えばこの記事は書きたくないのだが、恒例にしてきているので今日もまた書いてます。どの記事を見ても先制点をミスで与えてしまったことや好機で得点できなかったことに加えその直後に失点してしまったことが中心であり、勝ち点のアドバンテージが湘南が買ったことでなくなってしまったことなどでしょうか。
横浜戦で相手監督が言っていたことの中に「攻めたので4失点はしかたが無い」的な事を言っていたのだが、その話には納得いくものではない。つまり今回のこの敗戦もそれを理由に4失点してしまったことの言い訳めいたことを言う選手には、感心しない。攻めたからと言って守備が出来ないのなら攻める必要も無いし、1失点で負ければよいだけである。後々を考えればそのほうが良いに決まっている。
但し、勝つためにはどうしても得点が必要だし、もちろん失点してしまっては勝てるわけが無い。勝つためにはしっかりとした守備をし相手を下げさせ相手の攻撃を最小限にして攻め込む。もちろんカウンターのリスクをしっかりと見極め誰がそこを抑えるかも考えた上での攻撃でなければ勝つための攻撃にはならない。会場から飛び出す「攻めろ、下げるな」は当ってはいるが一方で何でも良いから攻撃を仕掛け失点しても良いから攻撃しろなどとは誰も思ってはいないのです。そんな声を聞いて攻め込んだとは言いませんが。
では何故今回これほどの失点をしたのでしょうか?前半の1失点は本当に勿体無かったし、防げた失点でもありましたが、これが最大の敗因になってしまった。決定力があるといえばあるのだろうが、やはり誰を相手にしているかを考えた守備をしなければ成らない。
この試合では特にこの玉際の攻防が悉く負けていたのが目に付いたし、そこに向かう気持ちも負けていたのではないだろうか。1枚も2枚も上手な選手を背負ったときにどのようにしてボールに執着するのか、転んでも只では起きないという気持ちをどれだけ示せたのか。疑問に思う。ここ2試合全く得点を奪えていない山形に対して2試合で11得点した広島。個々人でそこまでの差があるとは思えないが、ちょっとした気持ちやちょっとした走り、試合をどのようにして進めるか、緩急をどのようにしてつけるか、これを11人の選手全員で共有することが出来た広島と出来なかった山形の差がこれほど大きく出てしまったことになりはしないだろうか。豊田が復帰し馬場が途中加入し間違いなく1段階上に上がったはずの選手層が、それを表現できていないように思う。特に馬場が加入してから1勝1敗1分。もちろん1勝した横浜FC戦は試合が決まってからの途中出場でしたので、余裕のあるパスを回すことで相手の攻撃を未然に防ぐことが出来ているのに対してスコアーレスで終わった草津戦、初先発した広島戦。全く彼の存在が消えていたように思う。もちろんこの2試合は得点すら出来ていないのですから、当然といえば当然なのでしょうが。
さて次節のC大阪戦はどうなるのでしょうか?迷いが見え始めた采配。読まれ始めたボランチのパス回し。完全に押さえ込まれ始めたFW陣。どれをとっても得点の臭いすら感じられない状況を打破するためにはどのような練習をし、どのようにしてコンデションを保ち、どのようにしてモチベーションを上げていくことが出来るのか。本当の意味での小林監督の存在意義が試される時期に来たのかもしれない。小林監督はその期待に応えてくれると私は信じたいと思う。

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