試合が始まるとやはり硬さのあった山形。先制したのは愛媛。直接ＦＫを決まられたが、ＰＶ天童では「これからこれから」との声が上がるとそれに応えたかのように失点から２分で長谷川が相手ＤＦをターンでかわして同点。この後どちらにもチャンスがあったが決めきれない。そんな中、愛媛の青野が蹴ったＦＫに誰も触らずに失点。前半ロスタイム、園田のロングフィードに豊田が反応し相手ＤＦを振り切ってシュートを打つもクロスバーに阻まれる。前半終わって１−２の１点ビハインドで折り返す。
後半立ち上がりから愛媛は守備的な形をとりながら中盤とトップでプレスを強くし、デフェンスでは豊田、長谷川を強力なマークにあいなかなかボールを落ち着かせることが出来ない。主審早川のジャッジにも救われ始めた愛媛。後半開始１０分頃に決定的なシュートを打たれるも清水素晴らしいセーブで何とか凌ぐ。完全にカウンターサッカーに切り替えてきた愛媛になかなかボールを運べない展開が続き、仙台が負けているという情報にも反応しなくなったＰＶ観客。何が何でも勝って昇格を決めたいとの気持ちの表れだろう。
そして決定的なチャンスが山形に訪れる。試合終了２分前に貰ったＦＫ。右４５度からの非常にいい位置でＦＫを石川が冷静に決めてしまい、同点。そして同点で終わってもＪ１昇格が決まるシチュエーションだが、選手達は誰も諦めていなかったようだ。特に仙台を戦力外になった財前が最後の最後に仕事をする。右サイドでフリーになった財前がドリブルを仕掛け、そこに走りこんできた渡辺にラストパス、渡辺の放ったシュートは相手に当り毀れたところを豊田が流し込んで逆転。この日豊田は外しまくったのだが、１試合で必ず仕事をする男を証明するようなゴールは自力でＪ１昇格を掴み取ることになった。
天童の「わくわくランド」で行われたＰＶには県知事や天童市長も来ておりました。最後は簡単な祝勝会を行いお開きとなった。
