第44節 愛媛 vs 山形プレビュー

前回の戦いで見せた開始早々からハイプレッシャーで望み相手のミスに付込んだ試合で勝利したのは既に過去のこと。今回も同じような形で望むのか、はたまた守備から入るのかは試合が始まってみないと分からない。小林監督の描くサッカーを選手達は実現してくれると信じてはいるのだが。
熊本戦で見せてしまったプレッシャーからミスを重ねる展開だけは今回は許されない。1度経験したからと言ってそう簡単に慣れてしまうものでも無いだろうが、それでも経験せずにこの位置に立つ選手よりは確実に1つ上に上がったことは確かだろう。
愛媛も今節がホーム最終戦であり、既に来期の構想から外れた選手。はたまた愛媛をJFLからJ2に引き上げた選手の引退など、愛媛にも勝たなくてはならない理由があるようだ。その分前節の熊本よりは攻めに出てくる可能性もあり。うるさいFWやサイドもいることは確かである。そこをどのようにして掻い潜ってアタッキングエリアに侵入し、決定機を確実にものに出来るかが勝負の分かれ目になりそうだ。スポーツ報知にも掲載済みだが宮沢が捻挫をしてしまっており、山形のストロングポイントにもなっている左サイドから繰り出される攻撃が影を潜めそうで心配だが、そこは昇格を知る財前がどのような形でこの試合に絡んでくるのか?彼がゴールするシーンがあれば、この試合間違いなくものに出来そうな予感もする。
問題はプレッシャーで潰れかけたボランチ佐藤の出来だろう。馬場は精神的なプレシャーがあろうが無かろうが変わらずプレーできる選手のようだ。相手のプレスが無いときには彼の独壇場にもなってしまうだけのパスセンスもあるのだがプレスが強い相手だとまるで役には立たない選手になり下がってしまう。明日の愛媛戦、馬場に付く選手が油断することがあったら、彼は生き生きとプレーしてくれるはずだ。勿論過度の期待はしないほうが無難だが・・・。
FWに長谷川と豊田が並ぶのか、財前を出してくるのか?得点を取れる選手はどこからでも現れるような試合をしてくれることを願いたい。FWはポストをしっかりし、味方の上がりを待てるような形や、裏に抜け出すスピーディーな攻撃。サイドハーフは出来ればゴール深くまで入り込んで、戻すようなパスを出したり、浅い位置からのクロスなどバリエーションにとんだ攻撃を仕掛けて欲しい。守備はレオナルドがピンチを摘みとり、石井がカバーする形が多くなるだろう。ボランチに入る佐藤がバイタルをケアしながら、相手を自由にしない。また両サイドはチャンスと見るや果敢に攻め上がり確実にシュートで終わる形を取りたい。高さとスピード、浅い位置からだったり深く抉ったり、中央かと思えばサイドだったりと、いろいろな形で今まで得点してきたバリエーションをこの試合で全て出し切る試合をして欲しい。今まで誰も出来なかったことをするのではなく今までに何度も経験した形を自由に出していこう。
90分+αが過ぎた時、現地は勿論天童、米沢、鶴岡、尾花沢、山形の各地で行われるPVで観戦するサポータ達、自宅でスカパー観戦する者たち、はたまたラジオに耳をかたむけて応援する者達、これら全ての人たちの心が一つになる瞬間を期待してやまない。仙台の結果はどうでも良い。山形は自力で2位の座を掴むのだから。

どちらにも、勝たなければならない理由がある。 ( J's GOAL )

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