W杯アジア3次予選・タイ戦

前半から殆どボールを支配し敵陣で試合を運ぶが前半20分までなかなか得点が生まれるチャンスが無かった。得点が生まれたのは左CKの場面、遠藤がショートで中村に出す。そのボールを遠藤が受けてフォアサイドに蹴るとそこにいた闘莉王がお手本のようなヘディングシュートを決めて先制した。このときタイはオフサイドトラップをかけようとしたが闘莉王を見ていた相手DFが上がりきれなかったことが災いした。闘莉王を振り切って上がればあの得点は無かっただろうなあ。しかしあの狭いエリアにワンバウンドするようなヘディングは本当に上手かった。
そして喉から手が出るほど欲しかった2点目は前半も残り5分になろうかというシーンで生まれる。やはり前回と同じ左CK。今度は沿道が少し深く入ってCKを蹴ると相手DFとポジション取りを争いながら相手DFの裏に入ってドンピシャのヘディングシュートを決めたのが中澤。このとき闘莉王がニアに走って相手DFを引き付けたのも効果があったようである。
前半は2−0で折り返すと後半に入る。後半も日本が攻め込むものの間延びした展開の中、上手くパスを回し始めるタイがスペースを見つけて攻撃に出始める。相手の選手がもうちょっと我慢強く、もうちょっとスキルが高かったら間違いなくやられていた場面が何度かあったが、凌いだ日本が決定的な3点目を取るまで後半の殆どの時間を使うことになる。そして後半に変わって入った、中村が相手DFの裏に走り出そうとした瞬間に浮きだまのパスを駒野が出すと、それをダイレクトでシュートを打つとゴールネットが揺れる。ロスタイム3分も無事に乗り切り、最後は矢野の惜しいシュートが外れて試合終了。
これで勝ち点を10に伸ばした日本はかなり優位に立つことになる。予選突破だけを考えればバーレーンオマーンに勝つことで決まるのだが、予選を1位で抜けるためには引き分けて欲しい。まあどちらにしても今日勝った事は明日に繋がる結果となったことだけは確かなこと。まだまだ気の抜けない日本代表ではあるが、ひとまずしっかり休みが取れ、体のケアが出来てくれることを望みたい。お疲れ様ってところでしょうか。