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千葉戦では前節までのように中盤でミスをしても最後まで攻め込まれる事無く、逆に山形の守備に引っかかり、ボールを繋いでやり直せる部分が多くあった。やはり上位と下位では個の力が違うのだろうか?もちろん日本代表の巻や深沢、谷澤等を擁する千葉の方が自力で勝ることは否定しないが、チームとしての戦術浸透度や監督の采配では山形の方が上を行っていたと言える試合だった。
先制点の場面では宮沢の精度の良い縦パスと落ち着いて仕事を仕切った長谷川。千葉が同点に追いつかれた直後に4バック3バックにして仕掛けて来た相手の裏を付く宮崎の走りと、精度の良い中央からの秋葉のパスが繋がる。それを受けた宮崎が低く早いクロスをゴール前で落ち着いてシュートまで持って行った古橋。その毀れだまにいち早く反応した北村。このときは千葉のデフェンスより早く長谷川と北村が詰めるのだが、駆け上がってきた北村の動きを見て、体勢を崩しながらも譲った長谷川も上手かった。
直接対決で勝利し、残り7試合で勝ち点差7まで広げることが出来たことは非常に大きい。その価値を知っているからこそ、勝利した瞬間に清水とレオナルドが抱き合って喜ぶシーンが印象的だった。そして怪我から復帰したばかりの西河が試合終了と同時に千葉の攻撃陣と共にピッチに倒れこんでしまう。千葉の攻撃陣と同じ様に見えるしぐさだが、その内容はまるっきり違うものであった。怪我をしてからチームは4連敗し、復活と共に勝利に貢献した達成感や、怪我明けで90分走りまくった疲労からと言うもの。充実感が体を包み込む中でフクアリのピッチを背中で感じ、勝利を楽しんだことは間違いない。千葉も13本のシュートを打ちながらも決定的な場面で今一歩のところが多くあり、不甲斐なさと疲れから倒れこんだ彼らとはあまりにも違うものを味わうことになった。
但し勝利に喜んでばかりはいられない状況でもある。長谷川が得点した試合では負けが無く勝ち点をもぎ取っているのだが、ちょっと走ると捲り上がるピッチに手を焼き、前半の早い時間帯に長谷川が右足を痛めてしまう。その痛めた足でゴールするのですから、それも凄いことには違いないがそれよりも90分試合に出続けた強さは、あの若さにもかかわらず何処から来るのでしょうか?紙面では捻挫らしいが、捻挫の場合1,2日過ぎると腫れてくるとも言われており、いくら90分プレーできたとしても次節以降が心配である。リーグ戦的には次節大分戦の後に天皇杯を挟むので休ませることも出来るが、大分戦も非常に重要な試合であり、彼がいないと古橋にも負担が掛かり、怪我をする要素にも繋がりかねない。長谷川の怪我が軽いことを祈るばかりである。

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