山新特集記事

序盤の貯金と言う表現を良く聞くが、確かに順位や得失点差等を考え合わせればそうとも言える。J1でもやれるんだと言う自信にも繋がったことでしょう。でも前半戦の勝ち点が19なのに対して後半戦で勝ち点20を奪っているのですから、すべてがそこで決まったわけでもない。逆に言うと降格順位まで落ちたのが前半だけであったことから、ある程度の力を付けたシーズンでもあったようにも感じる。J1初昇格で降格してしまったチームで前半調子よくても後半に手も足もでずに落ちていったことからも、窺い知れるだろう。
毎年のこととは言え、新外国籍の選手が山形ではあまり活躍が無い。例外的なところではレオナルドのみと言えそうだ。レアンドロはもともと大宮が始めての日本ですから、今年のジャジャやアンドレとは幾分違う。レアンドロにしても開幕当初から爆発したわけでは無いですけどね。それにしても資金力が乏しい中で、日本選手に比べれば破格の待遇で1試合も出場せず、シーズン途中でいなくなってしまうのは、困り者である。本来ならシーズン途中で日本に慣れて来た所から、仕事をし始めて頂ければ、相手もかなり困る状況となり、前半とはまた違った山形になるはずなのだが、それでも何とか1年乗り切れたのは、その外国籍選手にポジションを脅かされた日本選手の成長に繋がる面もあったように感じる。その辺のことを春先のキャンプで小林も認めておりました。
観客動員数については、個人的にまとめてここに書こうかなあと思っていたのですが、山新に先を越されてしまいました。多少残念だが、ここに書くよりも県民に広く知れ渡る方が良いに決まっておりますので、しょうがないかな。今年は相手サポータの数や相手のタレントによって随分観客動員に差が出たようです。なお来期目標としている15000人以上となると、鹿島、新潟、浦和、G大阪の4試合しかない。強豪チームであったり、ダービーだったり、アウエーサポータが多く駆けつけたり、初めて山形に来たチームであって珍しさも手伝ったりと理由は違うようです。来年は間違い無く仙台戦でも多くの観客を飲み込んでくれるとは思うのですが、それ以外ではどうなんでしょうかねえ。特にW杯の年ですから、タレントが山形まで来ないような状況になるやも知れず、何かを仕掛けていかないとかなり難しい目標になってしまうような気がする。
山形に加入して成長して他チームに行ってしまった選手は数多くいる。長谷川が山形に加入すると決まったときに今の長谷川を期待した山形サポはどれだけいただろうか?もちろんどの選手でも山形に入ってくれる選手に期待はします。長谷川の場合、その前を知っていたので、如何な物かなあと実のところ思っておりました。春のキャンプで長谷川と坂井のコンビで練習試合で大量得点を奪う試合を何度か聞いたときに、わずかな期待を抱いたのですが、それでやはり豊田やリチェーリに期待してましたものね。熊本戦で豊田が怪我をしたときにはどうなってしまうのかなあと思っておりましたが、その後に練習試合で活躍した坂井と長谷川のコンビでその後の試合を凌いだときにはまだ坂井の2得点しかなかった。湘南戦で初めてゴールして勝利を飾り、その後コンスタントに試合に出続け、長谷川自身の成長も大きく、多くの得点でJ1昇格に貢献してくれた。全く申し訳無かったなあと思う次第。
個人的な感想ですが、山形の場合試金石なのかも知れないなあと思う。山形は遊ぶ場所も無く、サッカー選手はサッカー漬けになってしまいやすい環境でもある。いくら名前が売れた選手でも山形での活躍が無く戦力外にでもなろうものなら、今のJで取ってくれるチームは中々無いのが実情でした。もちろん今年はJ1ですので、その経験値で、次の先が見つかることが出来ればよいのだが、J2時代には活躍すれば一人昇格、活躍しなければJFLや、サッカーから離れざるを得ない状況になったりしてしまう。それだけに、どのような気持ちで山形に加入してくるかで次が見えてくるチームでもあった様に感じる。あくまでも個人的な感想ですけどね。

残留から定着へ(1)序盤貯金、ものをいう(山形新聞)
残留から定着へ(2)新外国勢、機能せず(山形新聞)
残留から定着へ(3)観客動員数の波大きく(山形新聞)
残留から定着へ(4)「成長できる」魅力に(山形新聞)

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