先日行われた試合よりは随分良かったように感じます。と言うのもやはりゴールがあったというのがひとつかなあ。前半はどちらも決定機がありながらゴールが生まれない内容でした。その中で高い位置からプレスを掛け始めた前半の中盤を過ぎたあたりからのベネズエラの仕掛けに、パスミスを奪われ失点しそうなるあたりは心配なところでもある。運も味方したのか、川島の踏ん張っていた足に当たってゴールにならなかったのが印象的でした。日本のチャンスは柴崎が起点で入れた縦パスから、最後は柿谷が抜け出し、ＧＫと１対１になりながらＧＫの左サイドを抜こうとしたが、相手ＧＫに左足でブロックされてしまいました。
後半ハーフタイムに岡崎と売り出し中の武藤が大迫と柿谷に代わり出場し、この二人が結果を残すことになります。岡崎はそれほど上背は無いもののハイボールを相手選手と競り合い、毀れたところを武藤が拾い、中央にドリブルで仕掛け、右サイドには本田が平行に走っていたが、パスすることなくＰＡ外から左足を振り抜くと、ゴールマウスに突き刺さるような、武藤のゴールでした。
その後水本の稚拙な守備でＰＫを与えてしまい、同点に追いつかれてしまいました。相手も倒してくれた待っていたところに足を出してしまいました。あのまま我慢強く走っていたらシュートすら打てなかった様にも見えましたもの。
日本の２点目は岡崎が左サイドを駆け上がると、左足でマイナスのクロスを送り、フォアサイドにフリーで駆け上がってきた柴崎がボレーシュートを叩き込み２-１と１点リードする。その後相手ゴール前で柴崎と武藤でパスを交換して、武藤が上がろうとしたところを相手に倒され、いい位置でＦＫを得る。そのＦＫを本田が直接狙うもののゴールポストの内側を叩きはしたものの弾かれ、ゴールに吸い込まれることは無かった。２点目のゴールを奪ってから５分後。１点目からの失点が７分後ですから、得点した直後に得点を奪われるのはどうかと思うのだが、この２点目がまた勿体無いものでした。相手ミドルシュートを川島がハンブルし、自陣ゴールに入れてしまう。完璧な２ゴールを奪いながら、ミスに近いＰＫと、ＧＫのミスで同点とされてしまうあたり、まだまだのようですね。アギーレ監督が新しく召集した武藤と柴崎がゴールと言う結果を残してたのは嬉しいのですが。
もちろんあのミドルシュートを打たせてしまう守備にも課題があるようにも思うし、守備の部分ではこの２試合、課題がてんこ盛りですね。２試合で４失点してますが、全てミスからと言ってもいいような内容での失点ですからね。それでも、新しい選手が活躍すると、なんとなくワクワクしますね。代表初召集で１試合目でポストを叩く惜しいシュートを放ち、２試合目では完璧なゴールを決めて見せた武藤。これからマークが厳しくなるかもしれませんが、なんだか期待したいなあと思える選手がＦＷとして出てきました。幾ら親善試合とは言え、ＦＩＦＡランキングで日本より上のベネズエラから得点を奪ったのですからね。怪我無く無事に育っていって欲しいなあ。
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