前半からなかなかビルドアップ出来ず、また愛媛の中盤のプレスに対してパスの精度が落ちボールを奪われるシーンが多かった。また愛媛はボールを奪うと一旦ＤＦラインまで下げポゼッションに入るためなかなかボールを奪えない。どちらも精度を欠くミドルシュートが続く。デフェンスラインもしっかりマークを離さなかったのは良かったがなんだかやりたいことの半分も出来ない様な試合。臼井を下げてしまったためか中盤のコンビネーションがあわずに逆のパスが多い。もちろん愛媛も同じ様な試合。後半漸く決定的なシーンがやってきた。高橋がＰＡ内で倒されたように見えたがＰＡ直前のファールとなりＦＫ。このＦＫをレオナルドと財前が相談をはじめる。直接狙うのかと思わせておいて軽くけったボールにドンぴしゃで内山がヘディングをあわせるが枠の上。う〜ん、唸ってしまうしかない。この後も攻め続けるがなかなか得点まで持っていけない。またＣＫを小原が合わせたせたがＧＫ正面。逆に愛媛のたった１本のロングパスをＦＷがフリーで抜け出すも愛媛の決定力の無さに助けられた。ここから佐々木、根本、秋葉を投入して行くがなかなかチャンスを物に出来ない。また相手もＧＫと１対１になるシーンを作るが僅かに枠の上と外し捲る。後半４４分相手陣内の左の中程でＦＫを得ると佐々木がボールに寄っていく、早く貰いたかった永井にはパスを出さずに相手ＧＫとＤＦの間に右足でけったボールが曲がって落ちていく、そこに根本が入り込むところを相手選手が体を掴んで倒してしまう。これでＰＫを貰った山形。レアンドロがボールを抱えて離さない。絶対俺が蹴るとの自己主張。尚退場となった相手選手がなかなか退場しないため２分以上待たされたレアンドロが左に蹴るようなそぶりを見せながら右隅にきっちり決めて１−０。もう既にロスタイムには入っており、愛媛も最後の攻撃に出るもあっさり永井に拾われ右隅に流れた根本にパス。根本はキープに入ろうとするところを、愛媛の選手がボールを奪いにくる。これをあっさりかわした位置が絶好の位置になってしまった。ここでボールキープをやめた根本がＧＫとＤＦの間にクロスを出すと、ＤＦの裏から走り込んだレアンドロがドンピシャであわせ決定的な２点目。この直後に試合が終了した。なおレオナルドがイエローを貰い２回目の累積による出場停止。これで２８節（湘南）と２９節（東京Ｖ）の２試合が出場停止になる。マルクスを手にした東京Ｖ戦でレオナルドがいないのは非常に厳しい。もちろん前田を獲得してはいるが、怪我あけであることや、戦術理解度もまだ十分ではない状態ではなかなか使い切れないだろう。湘南戦では内山がＣＢに入り右が復活の木村、左が木藤になるのかもしれない。レアンドロはなかなか得点が奪えない時期を脱したようで、３試合続けてのゴール。この３試合で４得点。ヒーローインタビューではＪ１昇格を約束してくれるリップサービスまでしてくれる調子の良さなのだろう。
