もちろん勝ったから言えるのだが、何しろ今日の試合は面白かった。現場の雰囲気も非常に良かったのもあるが、選手達が前半から惜しげもなく走り続けた。もちろんまだまだな部分はありました。坂井のヘディングシュートはフリーだったのにあさっての方向にいったり、長谷川はポストで受けてもボールを奪われたり倒れたり、ガツガツと進むことが出来なかったりといろいろありましたが、相手の攻撃の出発点となる三浦からの供給を北村や宮本が完全に防いだり、木藤がボール前に入って奪ったり、何しろ走り続けた。相手もそのプレスにあせりだしミスパスが多いこと多いこと。
ＤＦ陣も絶対に得点を与えない守備をして守りきった。前半は膠着状態が続いて両チーム共に決め手を欠く展開だが、それでも何とかしよう、絶対に負けないんだと言う気持ちが見える試合であった。ちょっと揶揄した表現だが前半終わったところで「サテライト頑張っているじゃないか」と何処からとも無く聞こえてきた。メンバーを見れば豊田、リチェーリ、渡辺、レオナルドが居ないのですから、ちょっと見、サテライトの雰囲気もあったが、その分本当に皆が一つになって試合を貫徹できたような気がする。
得点が動いたのは後半始まって直ぐのこと。北村が上げたクロスを長谷川がヘディングシュート。これを相手ＧＫが体に当てて防いだがボールが転がるところに坂井が居るんですねえ。長谷川曰く「坂井はいつもいいところに居る」とのこと。それを落ち着いて決めた坂井、Ｊ初ゴールを決めきった。もう会場は割れんばかり（私の周りはですが）はえぬきの坂井がいつ決めるのか昨年からの課題であったが、今年６試合目で決めて見せた。
その１０分後に横浜ＦＣにイエロー２枚目で退場選手が出てしまうものの、ボランチの位置まで上げた三浦のパスが恐怖となったし、アンデルソンがでて基点を作ろうとしたものの、やはり人数が足りずに孤立する展開、願っても無い形となる。出来ればもう１点取ることが出来れば得失点差で横浜ＦＣの上に行けたのだが、後半残り１５分はかなり疲労が出てしまい、前線での動きが止まり始めたものの、何とか勝ちきった。ホーム初勝利は本当に嬉しい。選手達の頑張りに拍手を送ろう。
一つ残念だったのが観戦者数が３,８３２人であったこと。これほど面白い試合をこの人数ではもったいない。「あと１万人は来て欲しかった」との声も上がる程。１万人はリップサービスでしょうが、それでももっともっと多くの人達に見て欲しかったなあ。
何が面白いのか戦術的なことは分かりませんが、なにしろ選手達が一生懸命であったことはビシビシ伝わってくる試合だった。これからもこれを忘れずに試合を続けて欲しい。そうすれば絶対に観客は増えるはずです。ＢＭミーティングでもいろいろな仕掛けをしております。その効果が出ることを期待してやまない。
