第30節 山形 vs 愛媛レポート

結果は確かに3−0と快勝。特に前半15分間は本当にわくわくしたし、「おもしれー」との声も出るほどだったが、その後も何度かチャンスはあるものの、中盤でのパスミスや、最後の部分の精度といった部分では指揮官が言うように満足できるものではなかったのかもしれない。もちろん結果が大事なので、その部分では満足かもしれないし、選手達にも気が緩む機会にもなってしまうことを想定しての発言であり、またもっと強くなるためには難しい部分でも上手く繋いだり、かわしたり、ターンしたりしなければ伸び悩んでしまうことも懸念されるからであろう。
今回FWで起用した財前はリチェーリに比べれば足も遅く、年齢も上ですので体力や持久力の面では劣るだろうが、判断力やファールをせずにプレッシャーを掛けるすべを知っているようだ。この部分をしっかりリチェーリにも勉強して欲しい。FWではない財前だがそれでもこの前半の得点は彼のダイナミックな動きから生まれたことは確かであり、健太郎や秋葉のプレシャーから相手がミスを重ねる要因にもなった。特に2点を取ってから3ラインを綺麗にそろえて守備に出たときにも、愛媛は前半の立ち上がりに受けたプレスを忘れることが出来ずに自らミスを重ねてしまう結果となってしまったことからも財前の働きは大きかったように思う。但し注文をつけるなら、得点に絡まなければならないことは確かであり、500ゴールも彼からのパスであってほしかった。
さて次節は5戦ドローが続く仙台。広島戦ではドロー地獄から抜け出すべく新しいパーツを投入したようだが、試合を見ていないので分からないが、しっかりスカウティングしているでしょうから、十分な働きをさせてはならないし、今節休んだ関口が次節では復活してくるはずであり、休んだ分試合感が鈍ってくれることを期待したいところだがそうはならないだろう。第1クールでは彼のドリブルに手を焼き、ずたずたにされてしまったことをもう一度思い出し、仕事をさせないように取り組む必要がある。
豊田が北京から帰ってくるでしょうが、そこに期待するのではなく、今いる選手達で攻撃を組み立て、決めるべきところで決めきる様に仕事をしなければ成らない。もちろん帰ってきて間に合うようなら短い時間でも豊田のプレーを見たい気もしないではないが、無理をさせる必要も無い。彼が出なくても良いようなゲーム運びで勝ちきろう。

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