立ち上がりは間違いなく横浜FCの方が良かった。山形は気合が抜けているような感じにさえ見えたのは何故だったのでしょうか？それでも何度か大きなチャンスを迎えたが、そこで決めきれないでいると、清水があまりにも簡単にかわされ、相手に先制点を与えてしまう。ところがここから急に試合が動き出す、失点から４分後に豊田が裏に抜け、ＧＫに当てながらも、叩き込んでしまう。直ぐに同点に追いついたこのプレーが非常に効果的であった。前半に追いついておかないと、山形にとって非常に難しい試合になりかねなかった。またこの得点を豊田が決めたことが大きい。前節全く機能しなかった、豊田-長谷川コンビであっただけに、この試合対しても勢いが付くことは間違いないことだが、それよりも残り試合に対する大きな自信と相手に対する脅威を与えることになることは間違いない。
後半立ち上がりから攻め込む山形ではあったが、１０分を過ぎたあたりから横浜ペースになってしまう。そこで小林監督が動く。後半２０分を何分か過ぎたところから宮沢に替えて宮崎を投入。同点で動いてきた山形がこの交代直後にＦＫを得る、このＦＫは相手ＤＦにクリアーされるが、それで得たＣＫを石川の精度の高いボールをレオナルドがドガンと逆転の狼煙を上げる。そして絶好調時代に襲名したミスター３点目の宮崎が見事なミドルシュートを決めてしまう、ゴール裏はお祭り騒ぎであった。しかし、これでまだ終わらないのが今日の山形。まだまだ貪欲にゴールを狙う意識なのか、前線に為を作るために北村を馬場に替え、長谷川を左ＳＨに下げ、左サイドは長谷川の強いボールキープ、１.５列目に入った馬場は足元が旨く次々と前にボールを供給し始め、横浜は全くボールを運べなくなる。右サイドから宮本が上げたクロスに左ＳＨから駆け上がって来た長谷川が相手ＤＦの上から決定的な４点目をとり、横浜の気力をそぎとってしまった。のこり９分も危なげなく更に貪欲にゴールを狙う姿勢を見せて試合を終わらせることが出来た。間違いなく第３クールに勢いをつける試合になることは間違いないだろうと思う。
