Ｊ's GOALのプレビューを張っておきますが、殆ど川崎よりのためその内容にはあまり触れずに書いてみましょう。この試合では中５日でリーグ戦があり、本音を言えば天皇杯よりはＪ１昇格が大事であることは誰でも分かること。但し選手達の試合感も大事であることからターンオーバーをここで敷くわけが無いし、敷けるほどの選手層の厚さも無い。もちろん大事を取って休ませてフルボッコにされたら今後の試合に影響が出てしまう。従って誰もが納得できる先発であり、試合運びをしながら進め、隙あらば狙うというスタンスなんだろう。
そこで大事になるのが布陣。リーグ戦同様に４−４−２で向かうのか、１トップで中盤を厚くするのかしかない。この大事な時期に守備的な３バックなんて芸当は出来ないだろう。では１トップの場合どうするのか？高い選手を入れて落としたボールに拾える選手を多く置いて、そこからサイドに展開して放り込む。もしくは常に裏を狙えて足の速い選手を入れるかになるような気がする。もちろん長谷川のように足元が上手い選手を入れて、裁いたところに２列目から飛び出していく形や、ミドルを狙える選手をＭＦに置く、と言う考えもある。
高さを生かすなら豊田、足の速さならリチェーリ、足元なら長谷川となりこの３人の内一人が先発の可能性が高い。但しあくまでも１トップの場合でしょう。２トップでもこの３人の２コンビか財前と組ませる形になるでしょう。問題なのはＭＦの５人。宮沢、北村、佐藤は決まり、そのほかとなると馬場と渡辺になるのかな。４バックでサイドにスライドしながら守備をするのだが、相手のＦＷは強力だし、どうしても４バックでは穴が開きそうなバイタルを消す役が渡辺か佐藤になりそうだ。馬場にその役目を勤めさすのは逆にマイナスであり彼には酷な話であり。それよりはようやく拾えたボールを前に供給する役目を担ってもらったほうが良いだろう。
川崎はＦＷだけではなくＭＦも協力で中村等に自由を与えてしまえば好き放題やられてしまう。その第１デフェンダーを渡辺や佐藤が担うしかないように考える。
石川がボールを持ったら縦の宮沢か逆サイドの北村。もしくは中央のＦＷ陣を狙ってくるだろうから、この部分の反応が上手くかみ合えば、面白い試合が見られそうだが、石川が消されてしまったときにどうするかがもしかすると最大のポイントとなりそうだ。もちろんＳＢに入る石川と宮本、その二人のそれぞれの間。つまり石川とＣＢの間と宮本とＣＢの間をどうするかでしょうねえ。攻撃に出たときのインターセプトに対するリスク管理も需要だし、清水の飛び出しの反応も難しくなるだろう。ＧＫと１対１を作られてしまったらＪ２のように簡単には外してくれない。リーグ戦のように「助かった」と言ったシーンは望め無いと思ったほうが無難だろう。そのためにもコーチングも大事だが、ＧＫのポジショニングも非常に重要である。逆に言えば清水がＪ１で通用するかしないかの判断までされそうな試合になるやも知れません。もちろんここまでリーグ戦全試合フルタイム出場しているのですから山形のＧＫの中では清水が一番と監督も認めているからであろう。それでも判断されるのですから厳しいといえば厳しすぎるが。
最後にこれだけは何とかして欲しいのが怪我でしょう。怪我だけはしない様にお願いしたい。勝てれば良いが負けるにしてもいい試合をしてください。残りホーム２試合を盛り上げるためにも。
