山形新聞・連載

山形新聞がリーグ戦を終了したモンテディオ山形の今シーズンを振り返っての総括的な連載を掲載してくれました。選手達に関しては昨年度の経験を糧に成長したことを評価しているが、それでも決定力不足は改善されていないことを指摘している。大きなお金で補強の出来ない山形が、現状できる補強で得点を奪える田代を獲得し、W杯のために訪れた中断機関を上手く利用しシステムの転換を図って、前進できたことも忘れないで記事にしてくれている。もちろんこのシステム変更は増田が入った今シーズン当初から練り上げていたプランの一つだろう。新潟戦がターゲットのようにどの新聞も掲載していることだが、実際には新潟戦以降の中断期間とその期間に行われるナビスコで、実戦経験を積ませることは春先からの監督のプランだったのではないかなあと思う。本来なら開幕当初からやりたかったのかもしれないが、増田の怪我や連携が進まない中で開幕を迎えてしまったこともあり、昨年をベースにしたシステムでトライしなければならなかったものと思われる。特に開幕戦の先発を見ると新しい選手として登場したのは田代一人であり、サブを含めても増田と伊東の3名だけであった。もちろん、それ程多くの即戦力選手を加入したわけでも無いので致し方ない部分もあるのだが。
観客動員の伸び悩みに関して、川越理事長がシーズンシートが増えたことでコアなサポが増えたような発言があったが、果たして本当にそうだろうか?もちろんゴール裏に陣取るサポータは増えたように感じることは否定できないが、今シーズンの注目カードとなる浦和戦をホーム開幕戦に当ててきたことや、W杯明けの初戦にみちのくダービーが組まれたこと等から、チケット難民が出るのではないかというサポータ側の気持ちが大きく影響したようにも感じる。また無料招待券や割引チケット販売等をどんどん重ねて観客を呼び込もうとしてしまうと、シーズンチケット購入者に取っては、割引感も薄れ、逆に年間計画を立て易いシーズンチケット購入者を減らしてしまう結果にならなければ良いがなあと心配せいてしまう。無料招待券で一時的は観客数が伸びるのだが、本当にその方々が年チケ購入者までになりえるのかが疑問である。無料招待券で試合を見たとしても、思い入れが少なくなるような気がする。チケットを購入してみるからこそ、試合にも集中して観戦できるし、折角お金を払っているのですから、選手達への思い入れも強くなるように思う。どんどん過去の体勢に戻りつつある今の体勢に心配な気がするのは、錯覚であれば良いのだが。

昨季の経験、成長促す J1定着へ前進(1)
システム転換、奏功 J1定着へ前進(2)
あと一歩は決定力 J1定着へ前進(3)
環境整備徐々に改善 J1定着へ前進(4)
観客動員数伸び悩む J1定着へ前進(5・完)

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