Jリーグに加入してからの成績をまとめてみました。当然だが得点力があって失点が少ない時代の方が成績が良かった。得点が失点を上回っても上位にいけなかったのは2006年の樋口監督初年度のみ。またJ1とJ2のカテゴリの違いは歴然としており、守備に追い回される機会が多すぎて得点力が半減されてしまう。2009年と2010年では得点が減り、失点が増えたにもかかわらず、順位が上がってしまっている。それにもかかわらず2011年度にはタレントが不足した中で攻撃に出たことで失点が増え、どうにもこうにもならなくなってしまったように見える。
さて、ではどうすれば上位にいけるのかしら?そりゃ結果からすれば得点力を上げて失点を減らすのが、もっとも有効だが、それが簡単には行かない。得点力に比重を置いた試合運びをすれば、失点のリスクが上がってしまい、失点を得点がカバーできなければ下位に沈み、JFL降格という怖いものが待っている。守備重視で行けば失点を減らすことが出来るのだが、それではJ1昇格しても、その後の戦いが難しくなってしまう。お金を掛ければ、守備も攻撃も何とかなるのでしょうが、それを余りかけずに行おうとするから難しい。但しこれは山形の宿命みたいなもので、出来ないことを言っても始まらない。但し守備重視でJ1昇格を試すことが出来たのですから、個人的には攻撃的な山形が見たい気もします。経験則から言えば守備重視の方が可能性は高いでしょうが、でもねえ、攻撃重視の方が見ているほうが面白い気もします。その為の補強に着手しているかは不明だが、現在までの状況では守備重視で取り組むしかないのかなあ。
<山形の過去の成績>
年度 監督 順位 勝ち点 試合数 得点 失点 平均得点 平均失点
J2
1999 植木 07 48 36 47 53 1.306 1.472
2000 植木 10 33 40 40 61 1.000 1.525
2001 柱谷 03 80 44 61 39 1.386 0.886
2002 柱谷 11 35 44 29 57 0.659 1.295
2003 柱谷 08 55 44 52 60 1.182 1.364
2004 鈴木 04 71 44 58 51 1.318 1.159
2005 鈴木 05 64 44 54 45 1.227 1.023
2006 樋口 08 65 48 68 57 1.417 1.188
2007 樋口 09 58 48 46 56 0.958 1.167
2008 小林 02 78 42 66 44 1.571 1.048
J1
2009 小林 15 39 34 32 40 0.941 1.176
2010 小林 13 42 34 29 42 0.853 1.235
2011 小林 18 21 34 23 64 0.676 1.882
J2
2012 奥野 ?