やはり勝利は格別

9,628人を飲み込んで始まった徳島との前半最終戦は、花笠踊りに対して阿波踊りで始まった。この勝負は互角の様子でしたが、中央広場で行われた阿波踊りで、徳島側の勝利だったように見えた。 前半は一進一退の攻防を展開した両チーム。中盤でのミスから、行ったりきたりする。特に立ち上がりは、ボールを繋がず前に放り込む展開が続く中で、徳島のFWドグラスがヘディングで西河が競り負ける展開が多く、またポジショングも上手く胸トラップしても中々奪えず、苦しい展開に見えるものの、ゴールを奪われるような雰囲気はあまり感じられなかった。山形も攻め込みクロスを入れたりFKで入れるボールが西河や中島等に、僅かに合わせることができないシーンが続く中、右サイドから中央を経由して、今日先発に入った宮沢が左足で振り抜いたシュートは、相手GKに防がれてしまう。この日初めての枠内シュートが放たれたのが前半30分のこと。前半残り15分は山形のファールなどもあって相手FKが続き、ドグラスにあわせてきたボールに西河が競り負けてしまい、シュートを打たれるものの枠外で助けられた。
前半スコアーレスで折り返した試合は後半動きを見せ始める。後半立ち上がり開始直後に万代がヘディングで落とすと走りこんだ宮沢が左足で振り切るものの枠外。その後清水がパンチングでクリアーするなど押し込まれる展開が続いた直後に、右サイドから船山にパスして小林が駆け上がり、船山から立てパスを宮沢に入れ、宮沢がワンタッチで小林に出す。そのボールを相手をブロックしながら、相手の裏に入り込みドリブルを仕掛け、クロスを上げるタイミングで、右足インサイドで相手GKの股間を抜いたボールがゆっくりとゴールネットを揺らし1−0と先制することが出来た。その後は徳重等を交代で投入していた徳島が、どんどん攻め込み始める。そんなシュートを清水が難なく裁き、長い長い残り時間を攻め込みながらも上手く時間を使い始めた山形。多少疲れが見え始めた宮沢に代えて永田を投入。永田は練習試合などで、ボランチやCBをこなして守備に力をつけてきた選手が入ったことで多少落ち着くものの、ドグラスが強くて中々セカンドボールを拾えない展開が続く。それでも相手に得点を与えることなく時間が進み、永田のクロスに万代がヘディングで合わせるシーンなども作り始める。最後までドグラス目掛けて放り込むサッカーに苦しめられましたが、何とか完封で勝利をもぎ取ってしまう。どうやら他所の試合では順位が上のチームが勝ち点を落とす中で、山形だけに勝ち点3を積み上げ、前半戦首位で折り返す。実際には2位以下の千葉、東京V、湘南、大分は全て勝ち点40で並んでおり、勝ち点差1の差しかない状況なのですから、まだまだ油断を許す展開ではない。特に得失点差では全て山形の上を行っていることから考えれば、現在の順位は5チームが横一線で並んでいるのと差が無いといえそうだ。
目繰りあわせなんでしょうかねえ、宮沢が先発出場すると、何故か負けない、というより勝ってしまった今日の試合。宮沢は、山形の勝利の神なんでしょうかねえ。もちろん宮沢が先発していない試合でも3勝しているのですが、先発すると8勝ですもの、何かを持っているんでしょうね。それに得点の起点が船山で、そこに宮沢のワンタッチのプレーが上手く機能した。山崎復活でどうなるのかなあ。山崎がいなかった分、万代と中島は苦労しているようには見えましたが。
にほんブログ村 サッカーブログ モンテディオ山形へ
にほんブログ村