GKが目立つ試合でした

先制したい試合でなんとも言えない相手へ先制点を与えてしまいました。確か先日欧州でもあったようなゴールでしたね。相手GKがPA右側の少し外から蹴ったボールが風に乗り、濡れたピッチでワンバウンドしたボールが滑って大きく跳ね、前に出ていた常澤の頭を越えてネットを揺らしてしまいました。全国ニュースでも流れそうなゴール。やられた方は堪りません。そして前半両チームシュート数が少ない試合は0−1のまま折り返してしまいました。
後半に入って風上に立った山形。DFラインを上げてコンパクトにし、セカンドボールを拾い続け、何度もゴール前に入りシュートを打つものの、相手GKに何本もファインセーブされる展開が続き、完全に相手GKが当たっているという状態になってしまいました。そんな中、林が怪我でピッチを去り、代わりに入った大久保が見事なプレーを見せてくれました。左サイドで基点を作り、秋葉の送ったクロスが、風のためか少しだけ伸び相手DFの頭を超え、そこに当たっているGKがキャッチに向かうその隙間に入り込むように飛び込んできた大久保が誰にも触れることなく頭で合わせ、ゴールネットを揺らして見せてくれました。プロになって9年目でJリーグ初ゴール取ってくれました。同点に追いついた山形はなんとしても勝たなくてはならないため、サイドから中央からと攻め込み、相手DFラインに飛び込んでいった伊東が落とし、そのボールをロメロが拾って相手DFを交わしたところで倒されFKを得る。PA直近でのFKを、宮坂が狭いところを通して直接決め2−1と逆転して見せた。
その直後にロングボールを頭で後ろに逸らしたボールを常澤がキャッチできずに相手に打たれ、そのシュートを腕の付け根で落としたボールを蹴りこまれ同点に追いつかれてしまった。主審は西河が手を使ったとして2枚目のイエローを提示し、西河が退場し数的不利な状態となってしまった山形。それでも必死に勝ちに行く山形は後半ロスタイムに最大のチャンスを掴むことになる。
右SBに入っていた宮坂がドリブルで上がり、CBに入っていた石川が左サイドのスペースに駆け上がり、そこにぴったりのボールを供給すると、石川が頭で落とし、そこに走りこんできた秋葉がシュートを撃つが、相手に当たって右CKを獲得する。そのCKのボールを相手選手が右手でクリアしたところで笛。後半アディショナルタイムにPKを獲得した山形。山形1点目のゴールを決めた大久保が落ち着いて左上を射抜き3−2と勝利を掴むこの試合2点目のゴールを決めてくれました。この後残り時間を一人少ない山形がしっかりと戦いPO入りに僅かな望みを残す勝利を掴む。
但し林の怪我、西河の退場など勝利を掴むための代償は大きかった試合でもありました。また相手GKの良さと、山形GKの稚拙さを露呈してしまった試合でもありました。もちろんこの試合でも何度かすばらしいプレーを見せた常澤でしたが、それでも失点に繋がる2つのプレーはいけませんね。彼のプレーが西河の退場にも繋がったわけですし、次のG大阪戦では西河がいないという大きなハンデを背負うことにもなりました。
但し途中出場した大久保の2得点もすばらしかったのですが、石川のプレー良かった。チームに安心感と優れたパス回しでチャンスを作り続けたことで勝利を掴むことが出来たのではないかなあと思う。
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