あの磐田戦以来の開幕戦勝利

前半立ち上がりは京都ペースで進みましたが、だんだんに慣れてきた山形が、相手ボールを奪うとカウンターを仕掛け始める。それでも相手の守備にあってなかなかシュートまでいかなかったが、あの得点シーンだけは本当に見事でした。自陣でボールを奪った本田が左サイドでフリーで上がる瀬川を見つけると迷いなく右から巻くように相手DFの頭越しにボールを供給。瀬川がボールを貰った瞬間に右サイドを駆け上がっていた瀬沼が右手を上げ合図を出すと、ドフリーで瀬川が左足で巻くようにクロスを上げる。そのボールは瀬沼が走り込むスピードにぴったり合い、相手GKの狭い方を射抜き先制点を挙げた。すべてが見事というプレーとしか言えないものでした。その後残り10分に芝生の下に水がたまる珍現象が現れ8分間の中断があったもののそのまま前半を1点リードして、後半に折り返すことに成功した。
後半立ち上がりも京都ペースだったが、その攻撃をはじき返す中、またしても左サイドで、今度は南が仕掛け、正面に立ちふさがる闘莉王股間を抜いて前に出ようとして倒されPKを獲得。そのPKを相手GK菅野にコースを読まれはしたものの、早くて低いシュートがゴールネットを揺らし2点目を取り、有利に試合を運ぶことに成功する。その後、京都が仙頭と岩崎を同時に投入すると、山形も多少守備的になったこともあるが、京都が嵩になって攻撃に出てくる。それでも何とか守り切っていたが、最後に3枚目としてケヴィン・オリスを投入されると、ロングボールを放り込まれ続け、後半途中から投入された岩崎が送ったボールを、茂木が目測を誤ったのかもしれませんが、前に出てしまい、その後ろで飛んだケヴィン・オリスに1点差と追いつかれてしまう。それでも残り3分。実質的には4分ほどありましたが、うまく前でボールを保持する時間などを作りながら、逃げ切りに成功。あのJ1昇格初年度の開幕磐田戦以来となる8年ぶりの勝利をもぎ取った。
先発は新加入9名出場する山形。昨年とは全く違う布陣。その中で昨年度までの選手で先発出場したのが、鈴木と瀬川。瀬川はアシストを上げ、鈴木はPKではあるものの得点を挙げてくれたことは、新旧かみ合っているのかなあと思わせられた。途中出場した山田、松岡、石川は昨年度までいた選手たち。時間はそう長くはなかったが、頑張ってくれているようでした。
それにしてもあの失点は勿体なかったなあ。出来れば完封したい試合だったし、出来た試合だったかもしれませんね。特に昨年同様試合終了間際の失点は練習試合でも続いてましたからね。そこの課題を何とか次の試合で改善してもらいたいなあと思う。
得点した、瀬沼、鈴木、アシストした瀬川やPKを貰った南の活躍はもちろんだが、視野の広さを見せた本田や足の速さを見せつけた加賀は良かったですね。また危ないシーンではほんのわずかの差で凌ぎぎった菅沼のプレーも目につきました。ほかの選手のプレーに関してはそれほど印象には残っていませんでしたが、それぞれのポジションで頑張っている姿が見られたので良かったかなあと思う。難をつけるなら、もう少しうまくボールを運べたかもしれないシーンがあったように思うのだが、その部分も上手くなってほしいなあと思う。
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